22歳になって最初に泣いた理由は、久々に聞いた「ピーター，ポール，マリー」のPuff　The　Magic　Dragonの曲でした。この曲は、みなさんもご存知ではないでしょうか？弦楽合奏部でも知名度は高かったのですが。

かなり大まかにパフの曲を説明すると、

ホナリー島に住んでいる魔法のドラゴンパフがジャッキー・ペーパーと毎日仲良く遊ぶのだが、パフは永遠に生きる生き物に対して、ジャッキーは寿命がある上に成長していく・・・いつしかジャッキーはパフの前に現れなくなってしまう。悲しくなったパフは洞穴に閉じこもってしまうという物です。

・・・曲自体はかなり明るいコード展開をされていますが、歌詞はあまりにも悲しいのが特徴です。（拙い私の英語力で理解が出来るのも特徴かも。）弦楽合奏部ではこの曲に果敢にも挑戦しました。（ピッチカートで）
しかし・・・タイミングも悪ければ感情の入り具合が悪い・・・。（特に感情面は著しくヤバイ気がする）

知り合いに相談したところ、友達がそもそも何なのかを考えないからだそうです。（そう来たか！）

細かく説明すると、今は携帯電話やブログ・パソコンが普及していて、友人間で朝晩お構いなしにメールを送りあう状態が普通になってきている。だから、お互いがお互い何処で何をしているのか判っていて、そんなつもりが無くても監視しているような関係になってしまっている。そんな、いつでもデジタルに友達が傍に居てくれるという状況に慣れてしまっている私たちには、パフとジャッキー・ペーパーの気持ちは判るわけが無い・・・ということでした。（音楽って厳しい・・・。表現って難しい・・・。）

確かにその通りだと思いました。でも、携帯電話を持っている私たちでも、待ち合わせに友達が遅れたら少し不安になる時ってありますよね？そして、携帯に連絡を入れても連絡も無く、とうとう友人が来なかったとなると悲しくないですか？パフの気持ちって少しそんな不安感と悲しさではないかと思います。次にパフを演奏するときはその気持ちを応用した感じで演奏したいと思います。（それでもまだ足りないと思いますが。）

・・・それにしても、パフを通じて「本当の友達」っていうのが少し解らなくなってしまいました。顔を合わせないでメールだけで付き合っている私たちの友人関係は本当に成り立っているのでしょうか？携帯電話も無い状態で私たちは、待ち合わせの時間に友達が必ず来ると信じることが出来るでしょうか？少なくとも私は出来ないと思います。
この時代にパフを聞いて泣いてしまったのは、「携帯電話がある安心の上に成り立っている友情」だからではないかと思います。（多分・・・）
もう一度、友達について考えないといけないんですよね？