前回、予告していたように今回はスメタナの交響詩『モルダウ』について感想を述べていこうと思います。興味のある方はどうぞ読んでやってくださいませ↓



先ずスメタナについて軽く触れておきます。彼は、チェコスロヴァキアの出身で国民学派の作曲家であり、チェコ音楽の基礎を築き上げた人物として有名です。また、チェコを限りなく愛していたスメタナは、その想いを一連の交響詩に込めて祖国を讃えようと考え、1879年に連作交響詩『わが祖国』を完成させ、その中の第2番に『モルダウ』があります。モルダウとは、南ボヘミアに端を発し、プラハの街を流れていく河の名前です。
私にとってこの曲はちょっとした旅行のようなものですね。冒頭はちょろちょろと流れてまったりと、そして段々と河が広がって水の流れが速くなって音が激しくなると思えば、落ちついてきて穏やかになり、人々と河が戯れる様を陽気にリズミカルに表し、次には河が急流に差し掛かったのか音が静かなものから徐々に激しく、勢いを増して演奏され、波しぶきを上げて飛び散っていくイメージが頭に浮かびます。最後には冒頭での曲が再現され、木管楽器によって輝かしく印象深げに奏され、ジャン・ジャンと気持ちよくすっきりと終わります。モルダウの河が如何にして流れていくのかイメージしながら作品に耳を傾けると味わい深くて、河からの目線で聴くと私の心は河と共にチェコを旅している気分になり、旅行好きの自分には好きにならざるを得ない作品だなと思っています。個人的には中間のリズミカルな部分と最後の繰り返し、そして締めの音が好きで印象深く残っています。
皆様も聴ける機会があればどうぞ聴いてみてください。『モルダウ』は眼を閉じて想像しながら聴くのがお勧めです!!

長々と語って失礼しました。読んでくれた方、感謝いたします。では、また機会があれば書こうと思います。次は何にしましょうかねぇ〜☆フフフ・・・♪